眠り姫はひだまりで

てゆーか、純くんに可愛いとか言われたら………


もう、それだけで心臓は大変なのに。


フラフラな私を見て、純くんはなぜか満足そう。


「な……なんでそんな笑ってるのぉ?」


「いやぁ。期待以上の反応だったから」


私の横で笑って言う。


「…………どーせお世辞でしょ」

 
「いや?『可愛い』っていうのは、本音だよ?」

 
そんな一言で、またも顔の温度は急上昇。


「そーゆーとこもな」


純くんは私の額に人差し指を当てて、言った。

 
「笑わないでよぉ…………」

 
ドキドキするから。


…………なんか、久しぶりだ。

このカンジ…………。


………もしかして、私………



純くんに、会いたかったのかな?


そう思うと、顔が一気に熱くなってきた。


いきなり顔を赤くした私に、純くんも驚いてるみたいで…………




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