眠り姫はひだまりで


そうして、私達は街中にでた。


いろんなお店をまわった。

お目当てのものを一緒に探して………


でも、私は純くんにほんとについてくだけだった。


でも、なんか…………


デートみたい………………。


………なんて考える私は、ちょっと危険。


街中を歩く私達。

目の前で歩く彼を見る。


……………わかってるの。


私、そこまで鈍感じゃないよ。


自分の気持ちぐらい、言われなくても分かる。


うすうす気づいてるの。


なんとなく………


でも、私が認めたくないだけで。


純くんが学校の王子様的存在だと知った時から、必死に歯止めをかけてたこの気持ち。


でも………もう。


無理かなぁ…………………。

  
やっぱり、私は……………



気持ちを認めよう。

そう思った時……………


キキキキキーーーーッ!!


私達の歩く歩道の、すぐ横の車道で、一台の自転車が、突然急ブレーキをした。


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