眠り姫はひだまりで
『えー?ホントにぃ?だって佐伯くんが教室で待ってたのって、色葉なんでしょぉ?付き合ってんじゃないの?』
『ウソぉ~っ!あたし佐伯くんねらってたんだよぉ~?』
『マキも?あたしもだよ~』
『………みんなそうでしょ。でさぁ、気になるのはココから!マサシ東中出身らしーんだけど』
東中って、私と同じ…………
『メールでねぇ、スゴイこと聞いちゃったー!秘密だかんね?』
………嫌な予感がする。
『うん、わかったから、早く教えて!』
『それがねー、佐伯くんって、中学のとき、色葉に…………』
えぇー!という、女子たちの叫び声。
それが聞こえた瞬間、私は逃げ出したかった。
そのあとの会話は、なんとなく聞いて、気がついたら廊下を走っていた。
…嘘。
嘘。
嘘…………!
なんでリカが…………
マサシくんが、あの事知ってるの!?