眠り姫はひだまりで


私は少し拗ねて、いちごミルクを飲む。

ミオや裕也くん達が、純くんや大和、女の子たちのほうへ行ったので、ついていった。

すると、大和が私を見て、案の定吹き出した。


「…ふっ……色葉、どうしたのそれっ…………」

「…もらったの。着ぐるみさんに」

「……そうなんだ…っ」


…ミオみたいに、爆笑されるのも嫌だけど。

なんか、笑いを必死に堪えられるのも、嫌だなぁ。


「色葉、それどーしたのっ?」

純くんの近くにいた女子のひとりが、私の持ってる風船を見た。


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