眠り姫はひだまりで
「……次こんなことがあっても、知らないわよ」
「は、はい…」
お母さんは眉をつりあげたまま、こっちに背中を向けて、部屋から出て行った。
…うう。
のっそり立ち上がって、ベッドを見る。
昨日大和からもらった、ふかふかの白い枕。
…すべては、お主のせいじゃあ。
「気持ちよすぎた…」
寝心地最高だよぉ。
じー、とまくらを睨んで、やがてハッとする。
準備しなきゃ、遅刻!遅刻!!
私は制服に着替えて、バタバタと、階段を降りて行った。
*
「でねでね、お馬さんの背中に羽が生えてね、飛んでっちゃって」
お昼休み。
唐揚げを口にいれながら、今朝の夢のことを、ミオに話す。