眠り姫はひだまりで


雰囲気こそ変わらないけれど、今の大和だって、どこか違う。

少し背が高くなって。

少し声が低くなって。

少し髪の色が変わって。

…苗字も、違ってて。


ほんの少し、違うだけだけど。

あのときからなにも変わらない私には、大和の変化が怖かった。


そして、気づいてしまった。

噂なんて、なんとも思ってないなら、普通にできるはずなんだ。

大和に触れられることなんて、今まで何度もある。

…なんとも、思わない、はずなのに。


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