眠り姫はひだまりで


…きゃあぁぁあ…!


今、純くんと一緒にまわってるんだよ!やばいよ!これはやばいよ!

なんか、成り行きで一緒にまわってるけど…!

これは、非常にやばいです!!


息の荒い心のなかの私が、マイクを持ってひたすらやばいやばいと言っている。

だって、これはやばい。

隣で、純くんが楽しそうに笑ってる。

…それだけでも、やばいのに。


手を、繋いでいるものだから…!


「あ、ソフトクリーム」


純くんは嬉しそうにそう言うと、私の手を握ったまま、そっちへ向かって行く。

…う、わぁぁ…!

なんていうんだろうこれ、いや、言っちゃっていいのかわかんないんだけどさ。


…でっ、デート、みたい…?


自分で言って、自分で照れる。


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