眠り姫はひだまりで
それがお互いにわかるくらいには、大切な、…友達だ。
それでも、「ホントに?」と言う声から逃げたくて、私は立ち上がった。
「あっ…わ、私、向こうの手伝ってくるね!」
そそくさと、その場から離れる。
向こうへいくと、段ボールを持って友達と話す純くんの姿が見えた。
…彼のさっきの言葉も、気になるけれど。
純くんの姿をみると、やっぱり安心する。
気持ちを、落ち着けなきゃ。
…大和は別に、他意があって、あんなことをしたんじゃないから。
本当に、それこそ私を心を許せる友達だと思ってくれてるから、だ。
私を大切な女友達だと、そう思ってくれてるんだ。
だから、落ち着かなきゃ。
これでまた、大和に変な態度を取りたくない。