Love Prince―18歳の初恋―【完】
矢田先生を取り囲むように撮られた写真からは、人気っぷりが伝わって来る。



「何を見てんだよ?」



布団を持って現れた先生は、床に布団を置くなり、私が手にしてる写真を覗き込んで来た。



「あぁこれ」



「先生、今よりちょっと若いよね!」



「“ちょっと”かよ!まぁ、初めてクラスを受け持った時だし、仕方ないか」



私は今と然程、変わりない先生を見つめて、思った。

今より何年か前。

今より後に出会ってても。

私は矢田先生を好きになった。

先生じゃなかったとしても、絶対に。

これは、運命だ。




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