Love Prince―18歳の初恋―【完】
またしても、先生の顔を直視する事が出来なくなった。

頬が赤くなり、俯くと、膝に何かが乗っかった。



「あぁ!」



くれた張本人である陵介君を見ると、パパが「陵介、わざわざ持って来たんだと」と、テディベアを指差した。



「会いたかったよぉ」



ぎゅーっと抱き締めてると、パパが「こんな可愛い子、変態な龍哉の彼女にもったいない」と、先生の頭を小突く。



「先生はカッコいいから、誰にも渡しちゃダメなの!」



テディベアに頬擦りをしながら先生を見ると、サングラスを掛けて、エンジンのスイッチを入れた。
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