Love Prince―18歳の初恋―【完】
火を止めて駆け寄って来たママは、床に垂れた血を気にせず、私の指を掴み、ティッシュで止血してくれる。



「どうした?」



「救急箱!」



起きて来たパパに、ママは茶棚を指差し、救急箱を出させる。



「…“禁断の恋の発覚”。何だこれは」



手紙を拾い上げたパパは、封筒からまた何かを取り出した。

ガーゼで固定して貰った私は、写真を覗き込んだ。



「私と先生だ…」



そこには、私と先生がこの家に入る様子。

ママに「病院に行きましょう」と引っ張られ、とりあえず「行ってきます」と、パパに手を振った。
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