Love Prince―18歳の初恋―【完】
美形家族に生まれた、容姿は至って普通な私に恋人はなし。

中学まで女子校だったせいか、男子と仲良くなる術も知らない。



「癒杏、行くよ」



「はぁい」



私は亜果利にトコトコついて行き、新しい教室を目指す。

2年を過ごした学校でも迷うほど、極度の方向音痴な為、1人でお出掛けすら出来ない。

学校まで、いつもお兄ちゃんやお姉ちゃんに送って貰う。

帰り道は、亜果利の地元に、お姉ちゃんの大学があるから、そこまで行って、お姉ちゃんか、お姉ちゃんの彼氏の陵佑ーリョウスケー君に、連れて帰って来て貰うのが日課だ。
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