Love Prince―18歳の初恋―【完】
考えるなんて、どう考えれば良いのかわからず、私は料理を運んで来たママに注目した。

唐揚げと餃子の盛られた大皿を持つママの手。

指先が綺麗なネイルアートが施されてる。



「ママ、これ…」



「ジェルネイルよ。お友達の子がネイリストでね、たまにやってくれるの。3Dの薔薇なんて、可愛らしくて最高よ!」



ネイビーのフレンチネイビーに、薔薇の3Dが載せてあり、私は「ネイルやりたい!」と、違う意味での、やりたい事を見付けた。



「じゃあ、連絡してみるわね。
これが、仕事にしたくなったら、一石二鳥になるし」



ママは笑顔で、頷いてくれた。




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