Love Prince―18歳の初恋―【完】
亜果利は「…そうだったの」と呟き、リナちゃんをベビーベッドに寝かせて、脚に引っ付いてるオウガ君に、帰る支度をさせて、抱き上げて部屋を出てしまった。



「癒杏、リナも帰るから、ベッドの下から鞄取れ」



「はぁい!」



―――子供たちと遊び、お手伝いをしてると、寂しい気持ち、嫌な気持ちが吹き飛んだ。

お兄ちゃんに会いたくないのに、理由が理由で矢田家に行けない私は、家族に会わないように、こっそりと家に帰った。

22時からひとりぼっちは初めてだ。

いつもは0時まで、お姉ちゃんに引っ付いてるから。




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