Love Prince―18歳の初恋―【完】
「なぁ、良いだろ?」



「お願い。お姉ちゃん…」



お姉ちゃんは迷いながらも頷き、「わかった」と、言ってくれた。

これからもっと、お兄ちゃんやお姉ちゃんに、会う機会は減ると思う。

でも、この家がある限りは、月に1回でも会える筈。



「よし!お前ら、次に莉央に会ったら、“お義姉さん”と呼べよ?」



…“お義姉さん”?

莉央さんを?



「莉央さんは、莉央さん!」



私は違和感があり、莉央さんをお義姉さんと呼ぶ気にはなれなかった。

悪気なく言った私に、お兄ちゃんは苦笑いを浮かべながらも、「まぁ良いか」と、行ってくれた。

…今日はお兄ちゃんと、寝ようかな。




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