Love Prince―18歳の初恋―【完】
「歩斗、剥いて」



「口、開けろ」



「あー…」



歩斗さんがひまわりさんの口に、枝豆をピュッピュッと飛ばす。



「凄い夫婦のコンビネーション…!!」



「んな事で感激すんな!」



拍手して讃える私を、先生が止めた。

お姉ちゃんはあんぐり顔で、2人を見てる。

陵介君に出来ても、お姉ちゃんには出来ない。

むしろ、しない事。

先生の体に凭れ、腕を掛け布団の代わりにして見てると、次第に眠気が押し寄せる。

目を擦っても、閉じて行く。

…せっかくの楽しい時間なのに。

でも、思いとは裏腹に、目は完全に閉じた――…。




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