Love Prince―18歳の初恋―【完】
適当な背の順で並ぶと、いつもと同じように、私と亜果利は後ろだった。

私は165センチで、亜果利は172センチの大女。

ちなみに岳は、182センチだって。



「癒杏の初恋のお相手は、ここからじゃ顔を見るのは無理そうね」



「えー?見えるじゃん。あそこに居るよ!」



「……さすが視力1.5」



先生を見付けたら、周りなんて眼中に入らない。

ジーッと見つめてると、他の先生と話してる途中で目が合った。

なのに、私に気付く事はない。



「むぅ…。ナナエ先生になりたい…」



「意味わかんないけど、ナナコ先生だよ;;」



…今は間違えても良いのぉー!!
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