Love Prince―18歳の初恋―【完】
「あぁ、カンガルーさん!」



「カンガルーに“さん”?
まぁ、良いんだけど。中西と舘林から預かった」



―――さっき、泣き止んだ私は、救護室で休ませて貰ってた。

帰りは先生とタクシーで、2人とは別行動だったから、わざわざ先生に預けてくれてたんだ。



「可愛い…(笑)」



矢田先生がくれたテディベアと同じように、紐が付いてるからと、ストラップにした私。

…あ。



「先生、このストラップ!」



「あー。貰っとけ。俺はこれあるし」



先生は自分の携帯を見せてくれた。

色違いの黒のネックストラップが付いている。
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