みんな同じ顔

毎日電車で


何となく、電車に乗る。
いや、これは所謂ルーチンなんだけれども。

いつも決められた車両に乗る。
だってここが一番おりやすい場所だから。



でも、どうしてそんなこと頭の中に記憶されているんだ?
なんで人間は何かを認識することができるんだろうか?


「ドアが閉まります。」
そしてまた、電車が動く。

響け。モーター音もっと響け。

どうでもいいことを考えながら、つり革につかまる。


つり革かんがえたのって誰だろう。

ってか、私って誰だろう。


どうでもいい疑問と、答えのない疑問の中で
私は電車に揺られている。

< 3 / 22 >

この作品をシェア

pagetop