みんな同じ顔
第2章 私は病気?

アンタは神か

家に帰ってすぐに眠くなった。

なんで人間は寝ないと生きていけへんの?

そんなことを思いながら、
私は目を閉じて、いつの間にか眠っていたらしい。




「……さん…」


どこからともなく声が聞こえた。

気づくと私は真っ白い大きな画用紙の上にいた。
周りは透明。真っ白な世界だ。



「だれ…あんた」



私を呼ぶ誰かは、
人間の形をしていなかった。
薄暗くて先があまり見えなかったがハッキリわかることがあった。

あれは、
腕が6本もあって、
足が一つだ。

別に不気味なんて思わない。
だって、腕が6本もあったら何が出来る?
何でもできてしまう。

人間以上のもの…
神…?



「アンタが神か?」




私が言うとそいつはいきなり笑って見せた。
しばらくすると奴は喋り始めた。



「一日、考えさせてやる。
お前の考えを俺はレポートの参考にしたいんだ」



…?
意味のわからないことを言って
やつは消えた。


俺ということは男?
いや、そもそもアレに性別はあったのだろうか…

そんなことを思っていると
いきなり視界が真っ黒になった。
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