嘘偽りの愛しい体温


「…ぅ…ヒクッ…蓮、也…私で良いの?…私で…っ…」


「お前が良い。お前しかいらねぇ。お前が思うよりずっと、俺はお前に惚れてる」


「…ヒクッ…私も…好き。大好きだよ…っ…私も、蓮也の傍に居たい…っ…蓮也の、特別になりたい…ヒクッ…」


「里桜…有難うな。こんな俺を想い続けてくれて感謝してる。これからはお前を傷付けたりしねぇ」


「…っ、うん…」


「お前しかいらない。お前だけを見ていく。大切にする事を約束する」


「…うん…っ…ありが、とう」




そっと身体を離すと、泣き顔で皺くちゃになっている里桜の顔を覗き込み頬へ触れた


冷えた頬、赤く染まる鼻。全てが愛おしくて仕方ない


里桜…愛してる


顔を寄せ里桜の唇に口付けを落とした


これからはお前だけを見ていく事を約束するな


里桜…これからも宜しくな。



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