嘘偽りの愛しい体温


「…ケーキ……ごみ箱から拾う必要なんて、なかったのに…」


「俺の為に作ってくれたんだろが。捨てるなど許さねぇ」


「それはそうだけど…ぐちゃぐちゃになっちゃってるよきっと」


「お前の愛情篭ってんなら、問題ない」




蓮也はリビングで箱からケーキを取り出した


ほら…ぐちゃぐちゃになってる


フルーツなんて取れちゃったり、ケーキの中に入っちゃったりしてるし…


こんなの食べて貰うの悪いよ。



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