嘘偽りの愛しい体温
振り向く男性を見て不覚にもドキッと胸が高鳴った
私より遥かに背が高く、掴んだ手も大きいその人の顔が明かりの少ない暗闇の中でもはっきり見えた
…冷たそうで怖い感じの人だけど、迫力があって凄くカッコイイ
こんな人、初めて見た…
「…何かついてるか?」
「へ?あ、い、いえ!つい見取れてしまって。あの、お礼がしたいんだけど…」
「礼など必要ない」
男性は再び去って行こうとする。
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