ありえねえって[完]





「櫂斗-?」

「ん?」

「好き-」

「…俺も。」



愛美はいつも俺のチャリの後ろに乗ってお腹に腕を回す。

背中に感じる愛美の柔らかい頬が何故か俺を安心させた。




「腹減った。」

「何食べたいの-?」

「妻の手料理」

「妻って-?」



後ろでニヤッと笑ったのがわかる。




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