お兄さんと【完】

ずっと握られたままの手を私がギュッと握ると、星くんも握り返してくれる。


星くんがちょっとだけ私に近付いてきたから、私は静かに目を閉じた。


さっきの触れるだけのキスとは違う、もっと深いキス。


お互いがここにいるよと確かめ合うように。


離れては角度を変えてまた触れる。


瞳からこぼれ落ちた嬉し涙なんて気にもならなかった。


いつまでもこの幸せな時間が続きますように....。










【END】
< 373 / 374 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop