10センチメートル☆ロマンス
ちょうど私達の右斜め前の、前から5番目に居た。
さっきまで付けていたハチマキを外し、上半身裸姿で、裸足で校庭に立ち上がる彼は、凄くキレイで。
ドォ――ン…
太鼓の音が鳴る度に、形を、人数を変えながら真剣に取り組む蒼くんに、目が離せない。
「…惚れ直した?」
隣から、声がする。
私は恥ずかしかったけど、
「…はい。
惚れ直しました」
真っ赤な顔でパパさんを見ると、口角をあげニヤリと笑い、またカメラを構えた。
……血は争えないな。
私は真っ赤な顔で、また、蒼くんを探す。
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