10センチメートル☆ロマンス




 不意に、蒼くんがこちらを向きニヤリとする。



 ―――また私をバカにするのか?!



 なんて思った瞬間。



「!?」


 顔に影が出来て、唇に……暖かいものが一瞬、触れた。



 ……離れていく蒼くんの顔。




 ニヤリ口角をあげ、


「葵さん、俺以外にそんな顔したらダメだよ?」



 そう言って、私を置き去りにして坂を先に下りていく。






 ……は? 今の、何?



 今、私の唇に当たったものは―――……




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