10センチメートル☆ロマンス




「私は……蒼くんが、好き」





 誰を傷つけても。 蒼くんだけは、傷つけたくない。


 だって私にとって、蒼くんは特別な人だから―――…






「……ははっ …だよ、な」


 頭を掻きながら、乾いた笑いを浮かべる彼。



「……知ってたよ、そんなのは…」



 それでも、知ってて欲しかったんだ。


 俺が好きだって――…






 泣きそうな顔で無理矢理笑う佐伯くんに、私はもう、何も言えなかった。




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