10センチメートル☆ロマンス




「ごめんね。何だかゴタゴタに巻き込んじゃって…」



 苦笑いで謝ると、2人共「楽しかったですよ」なんて有り得ない事を言ってくれた。


 小学生位だとお祭りってテンション上がるもんね。

 ――ちゃんと案内してあげたかった。




「……おい、何してんだよ」


 聡くん達の後ろから蒼くんが出てきた。
 見ると、「なんだよ」と眉を上げて私を見る。



「何でもないデスよ」



 ……2人で仲良く見て回りたかったな。―――なんて一瞬思ってしまったけど。


 蒼くんが私を見ながら、


「葵さんの学校見れて良かった」


 ……そう言うもんだから。

 私の顔はトマトのように赤くなってしまった。



 不意打ちはズルいでしょ――っ!



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