10センチメートル☆ロマンス




プルル……プルル……ッ


『…はい。 もしもし』


「あっ 蒼くん?」





 ―――ほら。



 声を聞いただけで


 私はこんなにも幸せに溢れる。





 だから……



 キミの綺麗な声を

 もっと聞かせて?






『……焦り過ぎ』



 ははって笑う蒼くんの声が、私の耳に甘く響く。





『……葵さん 好きだよ』




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