10センチメートル☆ロマンス





 ――ありゃ。今日も居る。




 それは、私の4つ分離れて座る男の子。


 いつも分厚い参考書片手に、眉間にしわを寄せて問題を解いていく。




 ……社会に出たらあんな上司居そうだわぁ。



 そんな事を考えながら、私も本棚から参考書を取り出して席に戻る。

 チラリと隣の彼が私を見たけど、気にせず本を開いていく。






「……う〜ん…」



 なんでこうなるの?


 ―――全然わからん!



 もう数学なんて大嫌いだぁ〜〜!





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