わたしだけを見てほしいのに
手紙を読み終えて

その想像以上に親密な
麗亜と悠斗の関係に
呆然とした

別れた事になっていたのは
私の方だったなんて・・・

静かな部屋に
時計の音だけが響いている

麗亜が完璧に掃除した部屋に
私の居場所なんて
どこにも無かった

それに
今座っているこのベッドで
悠斗くんはかわるがわる
私と麗亜を抱いていたなんて

一秒でも早く
出たいと、思った

窓の外は薄暗くなってきていた
急がないと
悠斗くんが帰ってきてしまう






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