わたしだけを見てほしいのに
「純哉、ボーカルの彼
名前なんていったっけ?」

「あー、悠斗?」

え・・・
今 なんて 言った?

「あ、そうそう
悠斗くんだった。
多分、香乃子よく見かけてると思うよ。
あんまり背、高くない
ちょっと髪赤い子。」

それは
間違いなく、彼だった。

「行かない?
私、一人で行くのつまんないし。」

「うん。行く。行きたい!」

信じられない気持ちで
私は映奈に返事をしていた。


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