わたしだけを見てほしいのに
小学生の時に私は
ママのお友達が始めた
ダンススクールに
突然連れて行かれて
ほとんどいやいやダンスをしていた

「香乃子もまた
ダンスすればいいじゃない。
胡桃さんのレッスンに
行ってみれば!?」
「私、ダンスあんまり・・・
向いてないから。」
「やーね。この子趣味が無いんですよ。
修一はバンドとか好きで
やってたわよね。」

なんか・・・
ママ、テンション高くて疲れる。
それに、今は趣味なんかより
彼氏が欲しいの!

「ごちそうさま。」
「あら、もう行っちゃうの?」

私はちょっとイライラして
自分の部屋に戻った。

早く
悠斗くんに会いたかった。
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