【完】想うのはこれから先も君ひとり
しばらく抱きしめているとリズム良く寝息が聞こえて来た。


学校行って疲れたんだな


俺は杏莉を抱いたまま立ち上がりベッドに寝かせた。


離れようとしてもなかなか離してくれない


仕方なく俺も寝転がった


そして、杏莉の寝顔を眺めていた


気持ちよさそうに眠っている


「…ん?」


……あっ、起きたか?


「優斗、あたしから離れない?」


「離れねーよ。傍に居る」


それを聞いて安心したのか再び眠った


俺は一旦、杏莉から離れリビングへ行く


“どうしたら杏莉は会ってくれるだろうか?”


頭の中を駆け巡るのはそのことだけ…


でも、杏莉にはちゃんと知って欲しい


時間が掛かってでも受け入れてくれる


杏莉なら大丈夫だって信じてる


俺が信じてあげないと杏莉は不安がるから…
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