【完】想うのはこれから先も君ひとり
「あたしなんて居なければ良いんだよね…」


杏莉は自分の身体を傷付けていた


「杏莉!!止めろ!!」


丈瑠さんに聞いたことがある


“瑠夏も情緒不安定になって暴れたことがある”と…


まさしく杏莉も瑠夏さんと同じ状況だろう


「お願い!!離して!!嫌だ」


俺は必死になりながら杏莉を止めるため後ろから抱きしめた


「お願いだから…“あの時、死んでしまえば良かった”なんて言うな。杏莉がそう言えば悲しむ人はたくさんいる」


俺だって悲しいんだ


「あたしが居なくたって誰も悲しまないよ…」


「俺が悲しむ。だからそんなこと言うな」


杏莉は落ち着いたらしく黙っていた


そして向きを変え俺の胸に顔を埋めた


「ほらほら、傷付けるから怪我してんじゃん。杏莉が痛いだけだろ?」


俺はティッシュを取り血を拭う
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