【完】想うのはこれから先も君ひとり
不安そうな杏莉を送り出し俺は一旦、杏莉の部屋へ戻った


本当は傍に居てあげるべきなんだろうけど、それだと杏莉が前に進めない気がして…


部屋に戻ってもする事はなく杏莉のベッドに寝転がった


杏莉のシャンプーの匂いが俺を安心させる


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どれくらい経っただろう。


あのまま寝てたみたいだ


「優斗!!」


杏莉の声がして起き上がる


「お帰り。ちゃんと話は出来たか?」


「うん。優斗のおかげだよ?ありがとう」


ニコッと微笑んだ杏莉はとても安堵した様子だった


会う前の緊張した顔が笑顔で輝いていた


「それは良かった」


そう言い杏莉を引き寄せキスをする


嫌がらずに俺に答えてくれた


「お父さんが呼んでるよ」


杏莉に引っ張られながら大志さんのところへ向かった
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