【完】想うのはこれから先も君ひとり
「杏莉は夕依が今まで通りに仲良くしてくれると喜ぶはずさ。」


「それで良いのかな?」


「あぁ、それが1番喜ぶこと。それに夕依は杏莉が信頼している数少ない友達だからな…。」


杏莉が何を望んでいるのか大体、分かるから。


「杏莉、強くなったね。あんなに真っ黒いオーラが出てた杏莉は初めてみた」


俺も初めて見た


あんな杏莉の姿。


しかも、敬語になってたし。


でも、それだけ夕依のことが大切で守りたかったんだろうな。


杏莉は優しいヤツだから。


たまに自分の身体のことを考えずに行動に出る


それは俺も体験してるから重々分かってるつもりだ


「杏莉の呼吸が落ち着いて来たから俺らもリビングへ行って休もう」


杏莉はしばらく起きないはず。


最近、眠れてなかったから


俺は夕依を連れリビングへ行ったのだった。
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