さあ、俺と秘密をはじめよう



「つーわけで、俺帰るわ」

尚弥からの電話を切り、服を着ながらサチコにそう言った。


「ちょっ、昌太ぁどういうことよ!?」


サチコの言葉を無視し、ラブホ代だけを置いて、その場を後にした。






家の前に着くと、数人の人影が見えた。

「遅せぇよ!! 何分待たせんだよ」

と、尚弥は不満を口にする。


「そりゃ、待たせて悪うござんした。んで、お前ら何しに来たんだ?」


大して、悪くも思ってない俺は、棒読みに謝る。


ぎゃーぎゃーと喚いている尚弥を無視し、俺は見たことのある顔ぶれに、視線を移した。



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