君だけを愛している…




「そろそろ、私は行かなくてはならないみたいですね…

後ろの方が私を睨んで
おられますわ」



私の背後を見ながらシェリーは呆れたように呟いていた


…それはまるで
¨場の空気読めよ¨的な感じだった







―後ろ?

…と、とぼけなくてもなんとなく分かったが




振り替えるとルイスがブスッとふてくされていて、私に気づくと顔をプイッと背けてしまった




「………」


…ルイス




「では、私は行きます

なにかございましたら
お呼びください」



シェリーはそう言い来た道を帰って行ってしまった










「ルイス…機嫌直してよ」


彼の隣に戻り服を引っ張る…




「別に怒ってない!!」




腕を組み、顔を赤くして 反論したルイスは……









「可愛いっ!!!」


私はあまりの可愛さに抱き着いてしまった









「かっ、可愛いだと!!」



「うん!」







「………………」



満面の笑みで答えた私にルイスは照れたのか黙ってしまった



…ああ!やっぱり可愛い
!!!!






「ルイス…
大好きっ!!!」


「俺の方が春奈が大好きだ!」





「私の方が!!」


「いや、俺の方が!!」


そんなやり取りが延々とされていた









城の者逹は微笑ましい会話に笑顔になるのであった…





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