君だけを愛している…




「でも…昨日会ったばかりなのに」



「いいえ、実は春奈様は 5日程目を覚まさなかったのです。

この城に来られた時、お腹に刺し傷があり瀕死の状態だったのですが…


魔王様、自らが春奈様の 傷を治し 目覚めるまで 看病をしていたのです」


「あの人は魔王なの?」


「はい、そうでございます。」



――確かに、昨日ルイスが私の国とか言ってたな………



それより、瀕死の私を 助けてくれただなんて


ルイスは思っているよりいい人なのかも…   



「…………。」


「あっ!申し訳ありません、ベラベラと話しを
してしまって…」


「大丈夫、それより

…お腹が空いてしまったのだけど」



「そうですね!

お食事をこちらに持って 参りますので少々お待ちを……」


「私も手伝うわ」



「と、とんでもない!

主である春奈様を
手伝わせるなんて!?」


焦ったシェリーは
慌てて私を止めた



「??…私の食事でしょう」


「それでは、私どもが
いる意味が無くなってしまいます…

ですのでこちらで
待っていてくれませんか??」






「………分かったわ」


「ありがとうございます。 では、持って参ります」









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