君だけを愛している…




そして、5日後
彼女は目を覚ました



彼女は戸惑いながら
辺りを見回していた…






女の名前は『春奈』と
言った


春奈は俺の姿をみても
恐怖に怯えず、

黒い綺麗な瞳で私を
見つめていた





しかし、俺が口元を緩めると恐怖を我慢するように唇を強く噛んでいた


予想外の行動に驚いたが 春奈の唇から流れる血を見た瞬間、私の中で 騒ぐ物があり気付いたら


春奈に自分の唇を押し付け、血を舐めていた…



至近距離でみる彼女は
エレン姫より綺麗だと
見惚れてしまった……





そのように何故思ったか 分からなかったが


今までにない感情だということはわかった








とにかく、暇つぶしの
女もできたし溜まっている公務をそろそろやらなければいけないので書斎へ戻った…














この時は全く分からなかった―――



あのエレン姫によく似た 少女が、






自分の命よりも大事な…他のものにも代えがたい 運命の女だなんて…












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