スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間
里美から電話があり、春樹と憲吾と3人で、お昼過ぎに行くと連絡があった。


雨降りは、気持ちを憂うつにさせる。


折れた指も、何だかジクジクと痛い。


実家の電話が鳴った…


「もしもし、はい…あ~お母さん、昨日はありがとうございました。はい…はい…昨日祐輝さんから聞いてます。えっ…これからですか?昼過ぎに、晴香のお友達がお見舞いに来てくれてるらしくて…ええ…あっはい…わかりました。お待ちしています」


電話を切った母の顔が曇っていた。


「どうしたのママ…」


「今、祐輝さんとこっちに向かってて、もうすぐ着くって…」


言ってる間に、祐輝の車が家の前に止まった。


世利は、ぐずぐずと相変わらず機嫌が悪い…


ピンポン…


ドキドキする緊張感とともに、変な汗が出てきた。
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