スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間
憎しみ
夫祐輝とは、愛を確かめるという時間はなかった。


デートもしないまま、愛してるかも良くわからないまま、妊娠したあたしは、子供への母性本能の目覚めが、祐輝との愛だと信じていた。


生んでほしい…


結婚しよう…


女にとって最高の瞬間だと信じていて。


彼の前に、付き合って愛し合った人はいた。


でも、結婚なんて考えてもいなかったし、学生時代の愛しかたなんて、ただ一緒に触れ合うだけの…


夫婦になったら、お互いを感じながら少しずつわかりあっていく事に、愛し合って求め合うものだと思っていた…
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