スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間
フタリの時間と未来へ
世利を久しぶりに両親へ預けて、憲吾に会える想いでいっぱいになっていた。


祐輝への気持ちが全く消えたわけではない。


だけど…


憲吾としばらく離れていると、不安になって、寂しくて、眠れないことさえあった。


きっと、祐輝の近況も聞けるはずだし…心の中が憲吾に会えるという気持ちで、いっぱいになっていた。


11時、憲吾は晴香の実家前に車を止めた。


中から、世利を抱いた晴香が待ちきれない様子で出てくる。


「晴香~元気になったね~世利~!ちょっぴり大きくなった~?」


晴香~


母が呼んでいる。


「憲吾~久しぶりだね~元気だったかい?」


「はい~!」


「晴香、少し借りていいですか?祐輝さんの話しもあるし、今晩お父さん、お母さんには話します…先に晴香に…」


「いいよ~憲吾の仕事大丈夫だったら行っておいで~晴香もずっと待っていたから…良かったね~晴香~」


「うん~」
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