スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間
動揺と不謹慎な想い
祐輝との毎日は退屈だった。


趣味のない夫は、休みの日は世利を傍において、テレビを見ながら相手をする。


どこかに行くという予定をたてるわけでもなく、休みは本当に体を休めるもの…


家族サービスなんて言葉すら、思いつかないような夫…祐輝


あたしは、何かに取り付かれてるかのように、家中の片付けを始める。


それしかやることがなかった。


黙っていると、いつも想うのは憲吾のこと…


家族でいる時には、俺を思い出してはいけないよ…


憲吾に言われたけど~


思い出さないわけはなかった。
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