スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間
嫉妬
祐輝は、携帯を急ぐように切った晴香を不信に思っていた。


昨日だって、晴香が抱いてほしいと望んでたからしてやったのに~なんだっていうのよ~今日だって世利さえ寝れば、愛してやるつもりだったのに~


そんな事を思いながら、晴香が冷蔵庫に用意してあったおかずを出す。


テレビのスイッチを入れて、ビールを一口飲む…


テレビで、妻が夫の暴力に耐えられなくなり殺害というニュースが流れていた。


裁判の中の妻の言い分として、数年にわたり夫から言葉でののしられ、暴力を受けていた。


というものだった。


物騒な話しだ…殺すくらい憎かったら、離婚でもすりゃ~いいのに…暴力があったらそれも無理か…


まるで他人事の祐輝


チャンネルを変えると恋愛ドラマで、キスシーンが映っている。


キスに無関心な祐輝は、くだらない…と思いつつ少し見入っていると、どうやら三角関係のドラマらしい。


ふと晴香のことが気になった。
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