Chu-Lips
◆悪魔の正体は、、、

あまいあまい狼なのです。




――――――――――――――――…
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「ん…。」


瑞季の告白に柚がOKを出した翌日。

柚はゆっくりと目を開けた。

冴えない頭の中で、今は何時なのだろうと考える。

柚は朝が苦手だ。

起きてベッドから出るという行動が嫌いなのだ。


「んー…」


もぞもぞとベッドの中で動く柚。


『――こら、動くんじゃねぇ…。』

「っ!?」


そんな中、柚の背後から聞こえた掠れた低い声。

その声の主が誰かなんて、聞かなくても分かる。


『はよ、小柚?』

「っ…瑞季、くん///」


柚の隣で眠っていたのは瑞季だった。




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