9日


なんとかしなくちゃ!



次の日の昼休み、私は廊下ですれ違った岡田先生に話しかけた。



「今日の放課後、空いてますか?」



岡田先生「ん?空いとるよ。どしたん?」



「相談があって…。」



岡田先生「いいよ、じゃ4時にD組来て。」




4時になってD組に行ったが、まだ面談中だった。


私は職員室前で待つことにした。




しばらくして岡田先生が来た。


岡田先生「おー、いたいた。まぁ、応接室入れや。」



応接室に入った。



岡田先生「で、何の相談?」



「私、先週紗綾と喧嘩したんです。

紗綾の英語のテストの採点ミスを私が見つけて言ったら、てっちゃんが先生に言って私が責められたんです。

それから口聞いてなくてクラスも部活も私の味方と紗綾の味方で2つに分かれて、

美月は私の味方になってくれたけど美月と紗綾がペアだから、こないだみたいにぐだぐだになっちゃって。

私、美月に申し訳なくなって、相談しなきゃ良かったのかなって思って。あのあと美月、泣いちゃったんです。私には何もできなくて…。」




気づいたら私も泣いていた。




岡田先生「相談するのは当たり前やろ。友達やもん。

お前は優しいな~。お前が泣くこたぁないよ。

紗綾も悪いし、勝手に引きずってる美月も悪い。」



「紗綾は…私の親友なんです。でもこのままじゃ絶交になりそうです。」



岡田先生「俺からも紗綾と美月に聞いとくよ。元気出せって!」



ありがとう、岡田先生。




次の日の放課後の部活中、紗綾が岡田先生に呼び出された。


多分、昨日の相談のことだろう。



1時間経って、紗綾が泣きながら戻ってきた。


私は見て見ぬふりをした。




部活が終わって帰ろうとした時、美月が岡田先生に呼び出された。


美月は15分で戻ってきたが、泣いていた。




そして一緒に帰った。


なんて言われたか気になったけどあえて、聞かなかった。




その日の夜、紗綾からメールがきた。



〔ごめんね。本当は前みたいな仲に戻りたいです。〕



嬉しかった。もちろん仲直りした。



部活の連絡網見て、岡田先生に電話した。


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