スケジュール少女
さて、ここからが問題。

パパを探さないと。

私は用意していたL字型の棒を両手に持ってダウジング開始!

「それ、水脈とか見つけるやつだぞ」

しまじろうって本当に偉そうでムカムカする!
ヒマラヤの寒さすら知らなかったくせに!

だから私はしまじろうを無視して山頂でダウジング!

きた! きたよ! 間違いなくきたよ!

両手の棒がくねくね動く。
私は叫ぶ!

「しまじろう、ここ掘れー!」

しまじろうは素手で雪を掘り続けた。
両手はムラサキ。
眠い、眠いって言いながら掘り続けるしまじろうの背中に少し[オトコ]を感じちゃう。

だって私は[オンナ]ですもん!
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